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なぜ消防設備士は防災屋と呼ばれているのか理由を考察してみた

以前こんな質問をいただきました。

一つお聞きします。

前から思ってましたがなぜ防災屋とか防災業と言われているのですか?

消防設備は火災限定で知らせる、消火する、避難できるものです。

防災とは災害を防ぐという意味なのでどうして防災という言葉を使われるのか教えていただけますか?

消防は予防ということは言いますが防災という言葉は使いません。

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この質問について㈱防災屋の称号を掲げている消防設備士が考察していきます。

青木
青木
「長らくそう呼ばれているから」が理由になりそうですが、こちらを深堀していきます。

結論、歴史的に消防設備業者が防災屋と呼ばれている原因としては以下の3つが挙げられます。

  • 「①言いやすさ」
  • 「②ビジネス化できているのが専ら消防設備士」
  • 「③能美防災㈱がNo.1」

 

順番に解説していきます。

 

①言いやすさ

私は(株)防災屋という会社を経営していますが、もともと(株)日本消防設備士事務所という名前にしようとしていました。

消防設備士って単語が長いんですよね。

既に「防災屋」という呼び方も建設業界やビルメンテナンス業界では浸透していますし、電話対応の時なども『はい防災屋です』って方が遥かに言いやすいです。

ちなみに建物オーナーは防災屋とは言わず『ショーボー』といいます。

 

②ビジネス化できているのが専ら消防設備士

(株)防災屋としても、全国各地にある○○防災という商号・屋号の法人・個人も、その名の通り防災をやりたい人もいると思います。

しかし結果的に生業となるのが、強固なビジネスモデルが仕上がっている消防設備業となっていることもあると思っています。

 

③能美防災㈱がNo.1

消防設備業界の最大手は「能美防災㈱」です。

消防設備業界のパイオニア的存在であり歴史ある王者が○○防災を商号に名乗っていることも、後発企業がマネをした要因だと思います。

 

青木
青木
そして❝予防❞と言って通じるのは消防関係者だけですね。

建設業界でもビルメンテナンス業界でも❝予防❞といわれて、火災予防を想起できる人は99.9%いないと思います。

これから❝防災屋❞といえば、私が経営する「㈱防災屋」が想起される世界を作っていこうという強欲な野心も抱いています。(笑)

 

広義の防災をまんべんなくやると❝食っていけない❞ので、食っていける消防設備業が収益の99.9%を占める消防設備業者が結果的に防災屋を名乗っているのだとも思います!

そして❝防災❞を事業領域にできるような大手企業は、もっと収益性の高い他業界の事業もできる(耐震工事や建設コンサル等)ので、こちらも称号に❝防災❞を掲げて事業領域を狭めるようなことはしないのかなと思います!

 

以上、消防設備士が防災屋と呼ばれているのか理由を考察してみました。

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